MVP アントニオ猪木
- 年間最高試合賞
アントニオ猪木 vs ストロング小林
3月19日/蔵前国技館/NWF認定世界ヘビー級選手権試合
- 敢闘賞
- ストロング小林
- 技能賞
- ジャンボ鶴田
- 新人賞
- 藤波辰巳
- 最高殊勲選手
- ジャイアント馬場
- 努力賞
- マシオ駒/山本小鉄/寺西勇
- 特別賞
- マイティ井上
寸 評
一年間を通じて、常にプロレスファンに話題を提供し続けたのはアントニオ・猪木であった。一月の600㌔、マクガイヤー戦、二月のアンドレ・ザ・ジャイアント戦、三月の小林戦、そして四月には第一回ワールドリーグ戦の開幕で日本人同士の激突(総当たり制)に踏み切り坂口と決戦。六月にはタイガー・ジット・シンの腕を折るという凄絶な戦いを見せ、八月にはカール・ゴッチとの実力世界一戦、ロサンゼルスで坂口と組んで北米タッグ選手権の獲得、十月の大木戦、十一月のザ・シークとのデスマッチ、十二月の小林戦、そしてブラジル遠征でのジャイアントとの大勝負と、日本人で八人目のグランオフィシャル勲章の受賞など、猪木は常にベストバウト候補になる内容のある試合を行った。
またプロレスの話題作りで、一九七四年の日本プロレス界の発展に大きな貢献をした。プロレスの技量、実力も日本のトップと評価されるに十分なものを発揮しているのは衆目認めるところで、満場一致で〝MVP〟の受賞となった。
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[選考委員]白石孝次(記者)/門馬忠雄(運動部主任)/山田隆(運動部長)/高橋典義(事業局長)/井上博(社長)/針ヶ谷(編集局長)/猪狩(編集局次長)/桜井康雄(第二運動部)/長田基(記者)(順不同)