1975

MVP ジャイアント馬場

年間最高試合賞

アントニオ猪木 vs ビル・ロビンソン

12月11日/蔵前国技館

最優秀タッグ賞
アントニオ猪木&坂口征二
殊勲賞
ラッシャー木村
敢闘賞
大木金太郎
技能賞
マイティ井上
最高殊勲選手
ジャンボ鶴田
努力賞
スネーク奄美/高千穂明久/藤原喜明
大衆賞
ザ・デストロイヤー

寸 評

司会 まず最優秀選手賞の選考に入ります。昨年は猪木が二度にわたる小林との戦い、さらには〝インドの猛虎〟シンと大死闘を繰り広げ、シンを粉砕。第一回ワールド・リーグ戦に優勝と八面六ピの大活躍。昨年一年を通じてプロレス発展に尽くした功績が認められ受賞したわけですが、今年からプロレス大賞の選考基準が変わり、ファン投票を重視することになりましたが二十日、投票を締め切りトータルした結果、馬場58,515に対し猪木46,326と馬場の方がリードしています。
山田 馬場自身がいっていた空前にして絶後の全日本オープン選手権を開催。世界トップクラスのレスラーを一堂に集め、前半、体調を崩し、土壇場でD・F・ジュニアを追い抜いて逆転優勝。これがファンに高く評価されたのではないでしょうか。と同時に、後半になって対大木戦でも証明されたように、ばばはこれまでにない戦う姿勢を示していますね。これが大きなポイントになってます。
田鶴浜 確かに猪木は攻めのレスリングで、一つ一つの華やかさからいても猪木の方が上でしょうが、馬場は守るレスリングで派手さこそないものの、ジックリとファンの間にプロレスを浸透させていった功績は大だと思う。
小島 馬場はむしろ殊勲賞の方がいいのでは、との気もするが。
門馬 猪木の頑張りも見逃せないでしょう。ワールドを連覇、対テーズ、ロビンソンと猪木ファンにとっては背筋がゾクッとする試合をやってのけていますよ。ただ、猪木のマイナス材料はシンにNWF世界ヘビー級のベルトを奪われた点ですね。奪還には成功しているもののやはり減点対象です。
竹内 馬場で文句なしですよ、オープン選手権を開いたことは最大級の賛辞でもってほめていい。
八田 では最優秀選手は馬場君ということで。

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  •  藤原喜明、ザ・デストロイヤー、坂口征二、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、ラッシャー木村、マイティ井上、高千穂明久、スネーク奄美
  • ファンにも公開されて行われた授賞式。左から藤原喜明、ザ・デストロイヤー、坂口征二、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、木村、井上、高千穂明久、スネーク奄美
  • ジャイアント馬場
  • ジャイアント馬場(右)とアントニオ猪木
  • 握手をかわすジャイアント馬場とアントニオ猪木(左)
  • アントニオ猪木、左は本紙・井上社長
  • アントニオ猪木VSビル・ロビンソン
  • アントニオ猪木と坂口征二
  • ラッシャー木村
  •  マイティ井上
  • ザ・デストロイヤー、右は本紙・井上社長
  • ジャンボ鶴田
  • (右から)スネーク奄美、高千穂明久、藤原喜明
  • (右から)スネーク奄美、高千穂明久、マイティ井上、ラッシャー木村、ジャンボ鶴田、ジャイアント馬場
  • 握手するジャイアント馬場(右)とアントニオ猪木
  • 旧交を温める高千穂明久と永源遙(右)

[選考委員]八田一朗(日本レスリング協会会長)/小島貞二(評論家)/田鶴浜弘(評論家)/竹内宏介(雑誌「ゴング」編集長)/藤沢久雄(雑誌「プロレス」編集長)/山田隆(東京スポーツ新聞社・運動部長)/桜井康雄(東京スポーツ新聞社・第二運動部長)/門馬忠雄(東京スポーツ新聞社・運動部主任)(順不同)

  •  藤原喜明、ザ・デストロイヤー、坂口征二、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、ラッシャー木村、マイティ井上、高千穂明久、スネーク奄美
  • ファンにも公開されて行われた授賞式。左から藤原喜明、ザ・デストロイヤー、坂口征二、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、木村、井上、高千穂明久、スネーク奄美
  • ジャイアント馬場
  • ジャイアント馬場(右)とアントニオ猪木
  • 握手をかわすジャイアント馬場とアントニオ猪木(左)
  • アントニオ猪木、左は本紙・井上社長
  • アントニオ猪木VSビル・ロビンソン
  • アントニオ猪木と坂口征二
  • ラッシャー木村
  •  マイティ井上
  • ザ・デストロイヤー、右は本紙・井上社長
  • ジャンボ鶴田
  • (右から)スネーク奄美、高千穂明久、藤原喜明
  • (右から)スネーク奄美、高千穂明久、マイティ井上、ラッシャー木村、ジャンボ鶴田、ジャイアント馬場
  • 握手するジャイアント馬場(右)とアントニオ猪木
  • 旧交を温める高千穂明久と永源遙(右)
年別