MVP 小島聡
- 年間最高試合賞
小橋建太 vs 佐々木健介
7月18日/東京ドーム
- 最優秀タッグ賞
- 武藤敬司&曙/日高郁人&藤田ミノル
- 殊勲賞
- 力皇猛
- 敢闘賞
- 中嶋勝彦
- 技能賞
- TAKAみちのく
- 新人賞
- 曙
- 功労賞
- 橋本真也/松永国松
- 話題賞
- インリン様
寸 評
本紙プロレス担当記者、カメラマン、在京スポーツ紙担当記者、プロレス専門誌(紙)編集者、評論家ら30人の選考委員による投票で、小島はいきなり22票を得て、初受賞を決めた。小島に次いだのは4票の「該当者なし」。混迷するプロレス界を象徴する結果だった。
国内のメジャーシングル王座には、無縁の存在だった小島に2月、ビッグチャンスが訪れた。まるで神が降りてきたかのような「運命の5日間」だった。
2月16日、全日プロの東京・代々木大会で3冠王者・川田に挑戦した小島は、白熱の好勝負を制し、悲願の王座奪取に成功。喜びもつかの間、わずか4日後(2月20日、東京・両国大会)には3冠王者として古巣・新日マットに乗り込み、IWGPヘビー級王者・天山広吉と史上初のダブルタイトル戦に臨んだ。かつて名タッグチーム「テンコジ」として一世を風びしたものの、小島の全日プロ移籍で、涙の決別をした2人が両団体の至宝王座をかけて運命の対決。舞台は揃った。互いに手の内を知り尽くした天山との長期戦を予測し、小島は体を絞って出場。59分45秒ものマラソンマッチを制し、3冠V1と同時に、前人未到、史上初にして最後になるであろう〝4冠王者〟に君臨した。
小島は、名実ともに王道プロレスの「王者の魂」を継承。揺れるプロレス界を支えた。
[選考委員長]柴田惣一(東京スポーツ第二運動部長)[選考委員]堀内良夫(東京スポーツ取締役写真部長)/武田友芳(東京スポーツ執行役員編集局長補佐)/渡辺学(東京スポーツ第二運動部次長)/木明勝義(東京スポーツ写真部次長)/楠崎弘樹(東京スポーツ第二運動部主任)/初山潤一(東京スポーツ第二運動部主任)/柏原知幸(東京スポーツ第二運動部員)/高木圭介(東京スポーツ第二運動部員)/油浅健一(東京スポーツ第二運動部員)/野地教弥(東京スポーツ第二運動部員)/水沼一夫(東京スポーツ第二運動部員)/山下康幸(東京スポーツ第二運動部員)/大島啓(東京スポーツ第二運動部員)/豊田泰基(東京スポーツ第二運動部員)/平塚雅人(東京スポーツ特報部員)/荒牧徹(東京スポーツ写真部員)/秋山直毅(東京スポーツ写真部員)/丸山汎(サンケイスポーツ)/佐藤博之(スポーツニッポン)/北村泰介(デイリースポーツ社)/大西洋和(東京中日スポーツ新聞社)/藤中栄二(日刊スポーツ新聞社)/小河原俊哉(報知新聞社)/岡林京林(内外タイムス社)/本多誠(週刊プロレス編集長)/吉川義治(週刊ゴング編集長)/波々伯部哲也(週刊ファイト副編集長)/門馬忠雄(プロレス評論家)/菊池孝(プロレス評論家)(順不同)